7月にLINEが突然中国で遮断されるという事件があり、一部では中国で使えるようになったよという話しも出てきている一方、私の手元の3台の端末ではログインは出来てもメッセージのやり取りがそもそも出来ない状態が今日現在も続いています(電信と聯通の2つの端末とも)。ただ、メッセージが来ると通知は来るため、どうしても見る必要がある場合には毎回VPNを繋いでメッセージを確認しています。同様にPCからも不安定なままで、こちらは諦めています。。
Viberを使い始めてみた
そもそも国際電話の音質よりLINEの音声通話の品質の方が良いので(クリアに聞こえる)、これを利用して日本不在時には家族との毎朝のやり取りに使っています。ただ、LINEが使えないためどうしようかと考えていたところ、Viberを震災の時にいれていたことを思いだし、家族との通話に試してみたところ、音質もメッセージのやり取りも問題なし。Viberをいますぐ中国が規制する可能性はLINEと比べて相対的に低いと考えていて(Viberは中国向けのサービスを提供したり、中国国内にインフラを置いていない模様であるため)、当面はViberに頼ってみようと思います。一方のLINEは、中国でのパートナー関係の変更後での出来事でもあるし、Skypeの中国での過去の出来事もあるので、しばらく中国では様子を見ることにします。
VPNまわりの中国の状況
ところで、VPNまわりも5月末から色々とあります。SoftEther VPNでうごいていたノードは潰されまくってしまっているので、有料サービスでさえ接続できない状況も頻発。それ以外にも、いくつかのVPNの手法はかなり厳しくなってきています。(ノードの置き場所ではないことは確認済み。日本だけてなく、台湾、香港においても同様。しかも一瞬いけるように見えて、すぐに遮断されるので、シーケンスや通信のやり取りを見ているなという状況)
Gmailはほぼ厳しい状態。Google検索も以前と同様に厳しい。中国以外とのやり取りでFacebookやTwitterも使うことが多く、毎回VPNを使うのが大変面倒。そのため、いったん東京のオフィスにあるルータ経由でセッションを張って、そこから日本のオフィスに立ってるWindows ServerにRDPして、そこから通信することにしました。これが意外と便利。画面の描画はあまり速くありませんが、そこそこ使えます。
東京-北京間の音声通話を内線化
最近、当社のオフィス間のネットワーク環境も良くなりました。東京と北京のオフィスの間を、中国電信のCN2経由の通信にして直接結んでいます。さらに、音声のセグメントを共通化することで東京・名古屋のオフィスとの間は内線化されました。もともと当社は東京のデータセンタに自社の電話機能を集約しており、オフィス内にIP-PBXなどは置いていません。管理コストは同規模の企業の中でもかなり低廉に済んでいるはずです。また副次的な効果ですが、日本にいて北京のオフィスに電話するときも、いったん東京のオフィスに電話をして内線転送してもらえれば日本国内の通信費だけで済んでいます。日中間でのSkypeの会議はどうしても通信が不安定になりビジネスには向きませんが、内線通話が東京-北京間でできるようになり業務の効率がかなり上がっています。(しかも固定費はかなり安く済んでいる)
社内コミュニケーションを活発にすることは、複数の拠点に分かれているときに必須です。ただ、日中間のインターネット経由の通信はどうしても安定しにくいため、コストを抑えながらもこのような工夫をしています。中小規模の企業でのコミュニケーションインフラのケースになれば!