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中国の家庭用ゲーム機 - 中興九城「Fun Box」

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4月に発売された中興九城の家庭用ゲーム機「Fun Box」。社名からも推測できるとおり、携帯電話やWiFiルータなどを製造するZTEと、ゲーム会社の第九城市の合弁企業です。実際にChinaJoyで端末を触ってきたので、その様子を写真でレポートします。先に一番大切なことを書くと、中身はAndroidです

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ZTE9(中興九城)は2013年12月に設立された新しい企業です。家庭用ゲーム機市場が解禁になるという前提で市場参入の準備をしてきたものと思われます。

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FunBoxは12色のカラーバリエーションが用意されています。SoCにはTegra 4が採用されていて、これはSurface 2と同じです。公式Webサイトによると、2GB のDDR3メモリと8GBの保存用メモリストレージを搭載しているとしています。インタフェースはRJ45×1、USB×1、マイクロUSB×1、HDMI×1。無線LANとBluetoothも搭載されています。

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私の手のサイズ(成人男性平均のちょっと大きめ)と比較してもらうとこんな感じです。そしてここでもう一つ大切なこと。「めちゃくちゃ軽い」。ケースは中が一部が透けて見えるタイプになっており、見たところ容積の3分の1ぐらいしか基盤が無いように思います。どちらかというとこのサイズになった理由はケーブル類のインターフェースのサイズを確保するためという理由の方が強そうで、それさえなければもっとコンパクトに作れていた可能性があります。また写真にあるとおりメーカー名はZTEになっていることから見ても、製造はZTEが請け負っているようです。ZTEは携帯電話、WiFiルータなどの製造メーカーですから、Android端末を作るということ自体は難しくなかったと考えられます。

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付属しているコントローラはこんな感じ。率直に言えば、日本で売っている1,000円ぐらいのコントローラとほぼ同じぐらいのレベル。いや、むしろ日本で1,000円台後半の売っているコントローラと比べると、「とりあえずコントローラ用意しました」という印象です。

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プレイ用に展示されているディスプレイがかなり高い位置にあり首が疲れちゃいそうですが、ブースに私がいたときには端末は常に誰かが触っていてなかなか空かない様子。お願いして途中で少しだけ触らせてもらいましたが、なんとなく予想していたとおり「Android向けのゲームを大きなディスプレイでやる」という状況なので、これをゲーム機と呼ぶのがいいのかどうか悩ましいところ。セットトップボックス(STB)をAndroidで作りましたという表現と、家庭用ゲーム機にAndroidが載っていますというのの違いは一体どこにあるのかといえば、これは前者に近いのではないでしょうか。実際、同社の公式サイトを見るとドラマやアニメ、映画などを見るIPTV用の端末(実際にはインターネット経由)という位置づけの方が今のところ強く、また動画サイト(Youku、iQIYI、LeTVなど)のアイコンも並び、そのうち動画観賞用になっちゃうのかなーという印象も持ちました。

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