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天草と日中間の海底ケーブルの話。

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天草エアライン(AMX) DHC8-100

天草エアライン(AMX) DHC8-100

天草に伺うきっかけ

二泊三日で天草に行ってまいりました。先に日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)主催のイベントにてパネルディスカッションでお話しする機会を頂いていたところ、知り合って約20年近い関係である野間英樹さんという方が今年天草に移住されてAma-BiZ(天草市起業創業・中小企業支援センター)のセンター長に就かれておられ、講演会をとお声掛けいただきました。東京から天草に移住するというすごい決断を逆に私も聞いてみたいという思いもあり、一昨日の夜に講演会、昨日はJAIPA、と重ねてお話ししてまいりました。

さて、天草の観光案内のようなことは「ググって」いただくとして、先にひとつ結論。天草が大変好きになりました。やられました(^^)

天草のイメージは、天草・島原の乱、隠れキリシタン、崎津教会など古くからある教会、そして天草エアライン(!) という僅かなものしか持ち合わせていませんでしたが、いやいやとにかく天草の方はステキな人ばかりだし、自然に本当に恵まれているし、なにより私は海鮮好きなのですが、これがまたとにかく恵まれているし!!!

一方、会社では「天草エアラインに乗りたいんでしょう」なんて声をたくさんかけられるものですから「いやいやJAIPAとAma-BiZの機会を頂いたんだよ(^^)!」と口にはしていたものの、、、、

 
 
 

すみません、帰ってきたので言いますが、「退役になるDHC8-100に今のうちに乗れる機会があるなんてなんとシアワセなことか!」と思いながら出張させていただきました(うふふ)。いいですか。もうすぐATR42に置き換わってしまうのです。日本ではこことRACでしか乗れません。特に最前方にある対面シート(R側の2席が後ろ向きになっている)はマニアにはタマりません。

その、天草エアライン。新機種(ATRが既に来ています)導入のための慣熟訓練中とのことで福岡-天草の一日2便のみに減便されており、陸路(バス)で熊本から入る以外では朝と夕方の福岡便を使うしかありません。が、福岡から天草までは飛べば35分。東京からは数時間で着く距離にあるのです。今日も天草を上がって大牟田のあたりまで真っ直ぐ飛ぶと(福岡空港へのアプローチがRunway 16のため、一度海に出るので時間がかかっているように思いますが)、実際には離陸から20分ぐらいで福岡空港が見えていました。ちなみに、コックピットから着陸時の電波高度計による自動音声が客室全てに聞こえるぐらい、コックピットと客室は近い距離感です^^

天草・苓北にあった海底ケーブルの陸揚局

そしてもう一つ。天草の苓北という場所には、昔、KDDの海底線中継所(陸揚局)があったということを前述の野間さんとの会話で知りました。調べてみると、なんと日中国交正常化に伴って上海の南汇との間に敷設されたケーブルのためだったとのこと。1974年ごろから計画され、1976年に工事が始まっていたようです。さらにこの当時の雰囲気がリアルに伝わってくる資料(KDDで海底ケーブルに長く携わっておられた亀田さんというエンジニアの方のメモ)が京都大学地域研究総合情報センターから公開されており、インターネットで見ることができます。300ページを超えるメモですから読みきれてはいませんが、これは一度時間つくって読みたいと思います。

亀田治メモランダム - 京都大学地域研究統合情報センター

なんと天草で日中関係に触れるとは思いませんでしたが、とにもかくにも再訪できる機会があることを願い、先ほど帰京したところです。

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