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香港-中国大陸間のインターネット接続用IPLC帯域の推移

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香港・中国大陸間のインターネット接続用IPLCの帯域推移(2002-2015年分)

香港-中国間の帯域

香港-中国大陸間のインターネット接続の帯域については、中国側は国際向けの帯域の総数のみの開示ですが、香港側(OFCA)が具体的な数値を公表しています。

2002年以降統計の取得が開始されており、これを見ると直近2015年3月に公表された数値では、香港-中国大陸間のインターネット接続は1Tbpsに迫っていることがわかります。これは、日本(608Gbps)、アメリカ(384Gbps)、シンガポール(304Gbps)、台湾(209Gbps)と比べてもダントツで、特にこの数年の推移をみると中国大陸向けとの帯域は他の地域と比べても勢いがついています。この1年では香港-中国大陸間は400Gbpsほど増速されていますが、これは香港と国際の接続の増加分のほぼ全てを占めているほどです。

中国向けコスト

一方で、香港で中国への経路を含むインターネット接続のコストが低廉なものになりつつあるかというと、必ずしもそうではありません。具体的な金額は個別条件によりますので何とも言えませんが(契約期間、交渉力、購入する帯域量、In:Outの比率など)、日本でフルルートを買うコストと比べると10倍程度だと捉えていただくのが良いと思います。

そもそも中国国内への接続性を確保しようとすると実質的には中国電信・中国聯通の2キャリアとの接続を検討するしかなく、また中国移動を含む3キャリアはいずれも国営で、さらにこれらは先ごろも(恒例の)トップ人事の入れ替えがあったように、各社間での競争関係が激しく行われるような環境には無いという点も背景にあります。

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