学術書の表紙写真に
イギリスのRoutledgeから、私が上海で撮影した写真が表紙に使われた書籍が出版されました。「China Confronts Climate Change」という、まさに今の中国の環境にかかわる専門書です。今までは、エアライン(多くは整備部門や研修部門の方が自社機材の写真素材として使われているよう)、オンラインのニュースメディア、海外の新聞・雑誌などを中心に提供してきましたが、書籍の表紙になるというのは初めてのことで大変光栄です。
Routledgeは現在はTaylor&Francisのインプリントで、社会科学系の学術書として歴史のある出版社です。今回は夏ごろに打診があり、編集者が私の写真の中からリクエストがあり、コンフリクトが無いかどうか(他の書籍に私が許諾していないかなど)などを確認したあと許諾し、今回無事に出版となりました。
写真の利用許諾
私はプロのフォトグラファーではなくあくまで趣味の延長であるため、多くの素材についてはCreative Commons のCC BY(作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求する。Attribution。)のみを宣言しています。事前に確認をいただくことで私自身が望まない媒体への提供はお断りしている一方、原則として「素材として多くの場面で使っていただきたい」という姿勢で提供してきました。そのため、デリバリーにコストがかかわる場合には費用を負担していただいていますが、デジタルの素材をそのまま使っていただく場合には無償で提供しているケースも多くあります。稀に、たまたま見た記事で自分の写真素材が使われていることもありますが、あまり目くじらを立てず、ああ使っていただいて嬉しいなと思って終わるようにしています。(とはいえ、一言もらえるとうれしいなーという思いもありますが)
面白いことに、自分で撮った写真は確実に覚えているものです。私は航空機の素材が99パーセントですが、同じようなカットでも自分がどの場所で撮ったのか、いつぐらいだったのかは概ね頭に入っているため、あとで手元のオリジナルと比べてみればほぼ当たります。ただ、航空機の写真というものは、事故発生時に「○○と同型機」「事故機」としてメディアで用いられることも少なくなく、必ずしも全ての場面で使われることがハッピーなわけでもありません。
最近はまとまった時間を確保できず、結果としてあまり素材量を増やすことは出来ていませんが、自分の撮影への励みになる出来事でした!