興行収入が中国初の30億元超えの作品
中国の映画市場について、3月末までのアップデートを整理しておきます。
注目すべき点は3点。まず一つめは「美人魚」。2月に公開され、中国で初めて30億元(日本円で約500億円)を超えるヒットとなり、今までの中国での興行収入記録を塗り替えました。500億円・・・。
下の表は1月から3月末までに公開された作品に興行収入の一覧です。英字を含むものは輸入作品、ないものは国内作品です。美人魚の人魚姫を演じる林允は、12万人のオーディションの中から選ばれた1996年生まれの「新人」で、2014年にヒロインとして公表されて以来、あちこちのメディアに登場していました。その美人魚の結果も勿論ですが、そもそも5億元(約85億円)を超えるだけでも7作品ある、という点に中国の映画市場の大きさを感じさせます。
既に2016年は日本作品が2本公開
2012年以降日本映画の輸入がなかなか進まない中、昨年は「STAND BY ME ドラえもん」(哆啦A梦:伴我同行)が中国で公開され、1本だけとはいえようやく雪解けを感じさせるところにありました。が、今年はなんと既に2本が公開されています。一本は東映の聖闘士星矢。「圣斗士星矢:圣域传说」(2月26日)として公開されました。もう一本は東宝のナルト。こちらは「火影忍者剧场版:博人传」(2月18日公開)です。日本作品の枠は、非アメリカ枠が6本とされる中、平時であれば概ね2-3本という状況ですが、既にここまでで2作品が上映され、今年はなんと順調な滑り出しなのかと感じます。
明日、ビリギャルが中国で公開
そのような中、明日4月14日は中国でビリギャルの封切りです。
木曜日の公開というのは中国では決して多くなく、月間20-25本の公開のうち、大半は金曜日です。概ね毎月初旬に国家新闻出版广电总局电影数字节目管理中心が公開している当月と翌月の公開予定リストを見ていますが、3月・4月は少しドタバタしていたこともあってウォッチしていませんでした(後から探せば、人民網日本語版などのニュースにもなっていたので、カバーしきれていなかったというのが正しいところですが)。
木曜日公開の作品かぁ。なんだろなぁ。作品名。「垫底辣妹」。
ん??「垫底辣妹」、何のギャルだ!?(こういう時は連想ゲーム) これなに??
と思ってクリック! 作品情報みたら、、、、、おおおお!! ビリギャル!!
発見したときの私の感覚はこんな感じでした(うまくあらわせない)。
詳細は既にあちこちにWebページがあるのでご覧ください。
どのような反応が中国であるのか楽しみです。