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トロントから大連への移動の後日談。

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ところで、2つ前のblogのエントリーで書いたトロント-羽田-上海-大連の移動の後日談です。(「トロントから大連に移動します」)

結論、失敗しました。

トロントから羽田までは順調に飛び、羽田から先のフライトはチェックインできていないため一度荷物を引き取り日本に入国することになっています。(ついでにカナダからの荷物で一部は自宅に宅配便)

まずは羽田について荷物を受け取り、そのまま3階の出発ロビーに上がって中国東方航空のカウンターでチェックインしようとしたところ、、。

チェックインのときにカウンターでうまくいかない場合は二つに一つです。「良いことがある」。もしくは「悪いことがある」。良いことというのは大抵インボラ。つまりアップグレード。しかし今回の場合にはその可能性はなし。悪いことがある。この場合、欠航、遅延、オーバーブッキング。などなど。

カウンターに来るまでにぱっと空港内のディスプレイを見て遅延がないことを確認していましたが、なにやらグランドの方がいったりきたり。そして悲しいお知らせ。「上海の天候が悪く、機材の到着が遅れており、折り返しのフライトも遅れる可能性があります。その場合、上海から大連への乗り継ぎが1時間程度となります。」

おお、走るしかないか。(ま、よくあること)

そして続いて、「大連行きの便にお乗りいただけない可能性があるため、荷物を預けていただくことができません。お持ち込みいただけますか。」

いやー、すみません持ち込みできないサイズでして、、と足元のスーツケースに視線を落とす。(トロントからの出張の流れで)

続いて「(大連行きの便に乗れない可能性があるため)翌朝の便を仮押さえしている関係で、ここで国内便のチェックインができません。上海でチェックインをお願いできますか。」

がーんがーん。本来はスルーでバゲージもいける予定。ところが荷物を引き取り、入国し、チェックインし、なんてその時間も考慮する必要があると1時間の乗り継ぎでは自信なーし。中国の空港ですから!(ま、日本でもですね、羽田で国際-国内では80分、関空でさえ60分。それを上海で1時間とは、ははははは、無理。)

ABTCをもっているため入国はスムースにできる可能性があることは伝えましたが、乗り継ぎカウンターの列は長くなるとかなり待つのです。何か他のいい方法はないでしょうかと相談しますが、なさそうです。もっとも、翌朝の便では予定が無理。翌朝10時に大連のパートナーへ行く必要があるためにこの移動なのです。翌朝の東方航空では間に合いません。内心、そもそも今日の便が乱れていると翌朝の機材繰りも大丈夫かと不安になるところです。

いろいろと相談した結果、こうなりました。

  • グランドの方(受託しているJAL系の会社の方)の提案として、私の荷物は機内持ち込み、つまりキャビンバゲージができるように、まず東方航空の地上職員と調整。最終判断はパーサーになるが、という断りあるものの、理由を説明すれば私もこれはたぶんいけるだろうなという感触なのでそうしましょうと。
  • しかしバゲージの中に100ml以上の液体物があるので(ようは化粧品類。男なのにって?すみませんねぇ。乾燥対策です。誰もそんなこと聞いてないか。)、それはカウンターにあったダンボールに入れて預け入れ。最悪届かなくてもいい。
  • 上海で降りたらダッシュするイメージトレーニング。ゲートへのバスの手配はダメモトで聞いたけどもちろん無理。そもそも地上職員のアテンドも無理とのことなので、一人で走る算段を立てる。
  • そして、祈る。だいたいこういうときにはターンアラウンドが縮められないこともあるので期待するようにはいかないことが多い。だから祈るしかない。

さー、気持ちの準備は万端です。一応、最悪の事態に備えて東京のオフィスにお願いして「翌朝一番のフライトをおさえること(それだと間に合わないけど。東方より早いやつで。)」、「ホテルを探すこと」は頼んでおき、空港にきていたコンサルティング事業部のスタッフに会って必要な契約書にサインを済ませ、そして再度カウンターに戻り、このグランドの方と一緒にセキュリティを通過しました(そうしないと、バゲージのサイズがオーバーだといわれてしまう)。セキュリティで、航空会社からはオーソが出てます!とグランドの方が説明するが通じず。その後、出国して私一人ラウンジでちょっとだけゆっくりしておりました。

が。

が。

ラウンジでサラダを喰らうワタクシの横に先ほどのグランドの方が(ここまで来てくれたんだーというびっくりさと、サラダを口にいれようとしたところでモゴモゴすることで慌てる)。そして「お客様、今晩の上海から大連の便が欠航になりました」。

ということで、上海泊確定!

ゲートでいったん預けていた100ml以上の液体物、のダンボールをカーゴから出してもらい、スーツケースに入れて、そのスーツケースごと結局カーゴ送り。ばいばい。ちなみにそのあと、上海行きのフライト自体も出発が相当遅れ、予定より3時間遅れで浦東着。空港近くの、きっと二度と泊まる機会ないだろう(悪い意味ではなくそもそも機会がないはず)というホテルで5時間ほど過ごし、翌朝の始発で大連に飛びました。(40分ほど遅刻。皆様ごめんなさい。)

最後に。羽田のグランドの方の対応は完璧でした。必ず対案を出してくれる。持ち込みできないサイズのバゲージを見て、とっさにアイデアをだしてくれる。何が対応できて何が対応できないのか明確だからこちらも困ることはない。慌てている客を見てきちんと寄り添いながらも冷静に対応できるのは結果安心する。一緒に慌てられると結果混乱しますからね。ステキでした。この対応見習います。

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