自転車版白バイ!という自転車
深圳を歩いていたら、なかなかな艤装の自転車が通り過ぎていきよくみると警察の自転車。暗闇を赤青のライトがピカピカと光り、存在感がある。これはよく見てみたいなと思い、宿の目の前にある派出所にいって「自転車みたいけど写真撮ってもいい?」と聞いた上でOKをもらったので撮らせてもらった。
マウンテンバイクをベースにした警察仕様の艤装。前面には赤青のLEDライトとサイレン、リアにはパトライト、そしていわゆる「弁当箱」と呼ばれる荷箱。まさに自転車版白バイ。
あとで気づいたが、どこか弁当箱にバッテリーがあるはず。リアライトもLEDだった。
ベースの自転車
中国の自転車メーカーである「宝島」(BODO)。どちらかというと電動車メーカーとして成長した天津の会社で、自転車「も」作っている。街で見る宝島ブランドは逆にほぼ電動車。
その宝島の「脉动」というマウンテンバイクがベース。(公式サイトには脉动の記載はない。最近は自社ブランドの自転車はあまり作ってはいないので過去のシリーズか。)
タイヤは26×1.95を履いていて、なんとドリンクホルダーもそのままつけている。警察車両に必要なのかどうか分からないが、きっと暑くなると水分が必要になるのだろう。
日本の警察の自転車
日本の警察の自転車の歴史は深くて長いのでそれだけで数万文字書ける気もするが、少なくともいま警視庁管内で普通に見かけることができるのはブリヂストンサイクルのメッセージをベースにした車両と、パナソニックの電動アシストがある。
ブリヂストンサイクルが電動アシストの入札とっているはずだがまだ実物にお目にかかる機会はなく。どこで見られるのだろうか。
実は日本でもあちこちの県警でクロスバイクを採用している例はあって、神奈川県警や埼玉県警、愛知県警などではそれぞれのオリジナルのデザインがあるし、愛媛県警にはGIANTが警察用のクロスバイクを寄贈したという過去のニュースもある。また警視庁もクロスバイクの部隊があると聞いたが、そもそも深圳の環境が違うのは、警察用自転車の全てが上のマウンテンバイクだということ。ま、中国なので電動車のほうがよくないかという気もするが、何か事情がある気もする。
今まで興味を持つことも無かったのできっと中国の警察の自転車は他にも種類があるのだろうけれども、中国は広い。これはきっと地域によって艤装の違いがあるはずで、この違いを調べるのも楽しそう。(それ私だけ?)