たまにはプライベートについて書いてみようと思います。
米ドル建てにしたきっかけ
4人の子供のうち、私からは一番上の子(長女/小4)にだけお小遣いを毎月渡しています。私が何歳からお小遣いを毎月もらいはじめていたのかはとんと記憶が曖昧ですが、恐らくこのぐらいの学年だったのではないかと。
そのお小遣い、最初は毎月500円に設定し、決まった日にちに渡すことにしたものの、何かのきっかけで、テレビのニュースで最後にやる円高円安って何なの?、と聞かれ、その話題になりました。さぁ、小学校4年生に為替を教える方法は正直私もとっさには出てきません。それぞれの国には通貨があるということはわかっているようです。しかし、為替がなぜ変動するのか、円高と円安の言葉の意味は、といわれても、正確にこたえようとすればするほど大人の説明は難しくなります。ま、だいたいこんな局面になると子供の興味は失われてしまいがち。
何かいい方法はと思案しているうち、「お小遣いを外貨で渡して、いつでも円と外貨の交換をその日のレートでしてあげるよ」(正確には、子どもは母親に変えてもらっていますが)ということにしました。そして、iPadで為替レートを調べるための方法を教え、ここに表示されるレートで、1円または1ドル単位にしようということにしました。
我が家のお小遣いルール
まとめるとこんな感じです。
- 毎月5USドルです。最初は500円相当だと4ドルかと思いましたが、はじめた当時は120円前後でしたのでこれだと本人の円相当額が目減りしてしまい、これでは為替を考えるモチベーションが上がらないだろう(笑)と、ここは1ドル切り上げました。本人は、実質100円上がった!ということですんなりと外貨建てを受け入れました(!)
- 実は最初は、私にとって身近な人民元建てにしていたのですが、たとえばNHKのニュースでは米ドルとユーロは出るものの人民元のレートは出てきません。日常的に接する通貨の方が良いだろうと、途中で米ドルに変えました。
- TTB/TTSの概念を教えるのはまだ難しいので、TTMを基準にしています。そのうち、為替にはスプレッドがあるんだ(手数料がかかるもんだ)と教えようと思いますが。
- お小遣いを渡すときには、きちんと米ドル札で渡します。その場ですぐに日本円に換えてもいいし、円→ドル、ドル→円はいつでも換える、というルールにしています。
- リスクがあることは事前に説明しました。ただ、リスク額は説明していて、仮に1ドル120円の日にその月のお小遣い全額を円転しなかったとき、その後1ドル115円になったときに欲しいものがあって円に換えてというと、25円のマイナスだ。という説明をしてあります。リスク告知。しないと怒られるでしょ。
どうなったら円安になるのか、と。
長女にとっては円転する有利なタイミングを見計らいために、どうなると円安傾向になるのか、円高傾向になるのか、に次の関心が向いてきます。そもそも円が安くなる、という言葉の意味の理解も最初はあやふやでしたが、少しずつ進んでいます。
ま、わたくしも、こんなニュースが出たときには為替が動いてるよね、ぐらいしかうまく伝えられませんが・・・。
先日長女と話したときには、株価とはなんなのか、と聞いてきました。会社はね、株主に対して株式を発行しててね、その株式を証券取引所で売買できるようにしている会社の株式が買えてね、と話し始めたら、「ああ、難しそうだね。わかったわかった。」と言われて5秒で終わりました。誰か助けてください。
教育の一環、かな。
ちょっと前だと、子供にお金の話か、と怒る上の世代の方も一部にはいらっしゃいましたが(今も、かな)、時代が変化してきています。見渡せば、オンライン証券もFXもかなり一般的になり、しかし中身がわからないままでは貯蓄と投資のそれぞれのリスクとリターンも区別がつきません。
数年前の話、社会人になって10年以上経つという人が円高と円安がごっちゃになって堂々と話している場面に出くわし、大人になってからだと周囲はあえて指摘もしなくなるから怖いなとも感じたところです。(あまりに堂々と話しているので単なる言い間違いかと横で聞いていたら二度もあったので、あちゃーです。)
これ見て我が家も外貨建てにしよう、という人がいきなり増えるわけではないでしょうが(うまくきっかけをつかまないと、「パパなに気取ってんの」って言われるかも)、こんな実例とやり方をみていただいて、さらに面白いケースがあればぜひ教えてください。学校教育での金融・証券教育は片方で重要な議論ですが、父子でできる金融教育も考えたいなと。
娘がスマホでFXに夢中になってる姿だけは想像したくないところですが。。
(お小遣いの話だけでこんなに長文になるとは。)