ご縁があり、「パラリンアート」の絵を社内に飾り始めました。パラリンアートは障害者のアーティストの方が描かれた絵を飾らせて頂き、その対価としてお支払いした金額の一部がアーティストご本人に届くという取り組みをされています。
いま、日本の障害者の総数は、18歳から64歳に絞ると約320万人(厚労省)。うち、雇用されている障害者の方の数は約45万人です。全員の方が働くことができる体調やからだの状況であるわけではないにしても、徐々には実数が上がっているとはいえ、今年4月の改正障害者雇用促進法の施行内容をみても、決して働く環境が開かれているわけではない状態です。
さらに、わが国における授産施設(ここでは身体障害者福祉法や知的障害者福祉法で定義されている施設を包含してお話ししますが)の工賃の実態は、手元にある資料で見ると平均月額約23,000円(厚労省。就労継続支援事業平均, 平成25年度)。記載している単位を間違っているわけではありません。この金額は厚労省などの「工賃倍増計画」によってこの10年弱で実際にだいぶ引き上げられてきましたが、あくまで相対的なことであり、絶対額の課題は多く残ります。また、そもそも授産施設、工賃、という言葉について、耳にされることはあってもその具体的な中身について知らないという人のほうが多いのは間違いない実態だと思います。
今回、たまたまパラリンアートのお話しを伺う機会があり、趣旨が強く賛同できるものだったため、即決しました。内心は即決していても言葉に出すのは一呼吸置いてから、というのが私の特徴ですが、我ながら珍しいぞと思いながらもその場で「ぜひお願いしたい」という言葉が口から出ていました。
いろいなステキな候補があり大変悩みましたが、クララオンラインのロゴカラー・イメージにも近い「オレンジの大地」という作品を選びました。絵は当社のオフィスの廊下に飾らせて頂いています。来社いただいた折にはぜひご覧ください。
- 一般社団法人障がい者自立推進機構(パラリンアート)