昨日は、人民日報海外版日本月刊の御招きで、中国大使館の経済商務担当である呂公使が開かれた「駐日使馆与日本青年企业家交流会」(中国大使館と日本青年企業家の交流会)に参加させていただきました。
交流会の席上、私からは5月22日に人民銀行が公表した上海自由貿易試験区での新たな外為政策のことも触れ、日本企業の上海自由貿易試験区の活用のために、日本向けにさらなる情報発信と積極的な取り組みをお願いしたいということ、日本のインターネット・モバイル関連の企業の中国での取り組みはさらに増やせる余地があるはずであるものの「中国は難しい」との印象が強くなりすぎており、そのためにも中国大使館による積極的な交流活動に期待することなどを申し上げました。呂公使からは、国交正常化時点と比較して今の日中の貿易額は飛躍的に伸び、これらは喜ばしい一方、韓国と中国との貿易額の伸びも著しく、日中の貿易関係はさらに期待したい、特に中国企業の日本への投資はまだ少ないが、上海電力のように日本での展開を進めようとするところも出てきている、という点などに触れられました。
中国大使館が、私たちのように若い世代の日本企業・経営者との交流を持つ機会をとられる姿勢は歓迎すべきものです。難しい問題は様々ありますが、通商関係の規模からして、交流を途絶えさせることは双方にとって間違いなく不利です。最近、当社は日本企業側に立ったアドバイザリー業務だけでなく、中国企業側からのご相談・ケースも急速に増えてきています。投資姿勢としても、また成長意欲の面からも、中国企業側のアグレッシブな姿勢には学ぶところがありますが、実は中国企業サイドも日本との適切な窓口を見つけられていないという課題も感じています。トップレベルの交流機会は一気に話が進みやすい性格もあり、日中双方において、大使館レベルでの若手経営者のやり取りが増えることを期待します。