中国

白酒が正しく日本に伝わっていない

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忘年会

昨日はクララオンラインの忘年会だった。開始5分で白酒(中国のお酒)の乾杯がはじまり、ビンゴは紅包が飛び交うという何とも中華的な雰囲気になってきた。iPhoneXとか景品にないんですかと言われたが、ギフト系のプレゼント以外は現金を経営層が自腹で入れるという初めてのやり方。

それこそ中国で見かけるような全員に高価なものを配るというほどまでは出来なかったが、本当はそれぐらいしたいもの。がんばった将来、結果が出たらぜひそうしたい。

白酒を知ってほしい

ところで、私は白酒が大好きである。決して大酒飲みではない。もちろんお酒なので強要するものでもない。ただ、皆で集まるときの白酒には何か一つの味がある。

そもそもガブ飲みするようなものではないのでショットグラスのようなもので乾杯するスタイルの飲み方だが、なにせ白酒が日本には正しく伝わっていないと痛感する。白酒? と聞くと何やら恐ろしいものを聞いたかのような反応に。確かに白酒は度数が50度や60度というものが多く、しかも伝統的に多く飲まれてきた白酒は辛め。悪酔いするという印象もあって、若い人たちにはどうもウケが悪い。蒸留酒は苦手だということになれば仕方がないが。

ただ、断言する。本当にいい白酒は、悪酔いもしないし、次の日にも残らない。(個人の体質によるものは除く)

一方、日本の中華料理店では高級なところでもそもそも白酒を置かなくなったところが多く(紹興酒はだいたいある)、あるいは質の良くない白酒しかないというケースもある。あるいは良いものがあったとしても高級ブランドの白酒が1-2種類しかないということもある。何ならそれが偽モノやラベルの雰囲気だけ似ている「似て非なるもの」だったりすることもあり、さらにタチが悪い。よって、免税範囲でコツコツと中国から持ち帰ってきたり、頂きものを大切にとっておき、大切なお客様やパートナーさんとの飲み会に持ち込ませてもらうことになる。

中国のコンビニで売っている小さなボトルに入ってるのは、あれは無理。日本から出張にいって、これかーといって買って帰って印象が悪くなられるのは避けたい。営業妨害にはならないだろうが、あの類のものは買わないでほしい。

知られていない白酒のほうが多い

色々な数え方があるらしいが、白酒の先輩・先生たちによれば、小さなメーカー、あるいは「売り物としてではない」(地方にいくと見かける。自家醸造。言い方をかえて悪く言えば密造酒。)ものを含めると、飲めるものとしては1000種類近くはあるらしい。茅台、五粮液、洋河、牛栏山あたりが免税店でも多く並ぶ有名なメーカーだが、こればかりではない。

そして、いい白酒は必ずしも高いものばかりではない。免税店で2000-3000元、あるいはさらに高いような白酒も置いてあるが、本当においしいものの中には数百元ぐらいのものもたくさんある。この一年に出会ったものの中には、当社の社員が持ってきてくれた延辺のある白酒が、もう本当においしくて、これは日本人の多くにもあうと感じた。有名どころの中では洋河が出している海之蓝の42度や46度あたりのものも良い(同じ度数でも色々と種類があるので一まとめにできないのは注意)。

中国の若い人たちも最近は度数の高いお酒を昔のように飲むわけではなくなってきており、メーカーもそれにあわせて度数を下げたものを作り始めている。30度半ばが多いが、中には20度ちょっとのものもあった(さすがに薄いし白酒の香りも弱い)。そこで最近、30度半ばのもので、辛すぎることもなく、香りも無理に強すぎなければ、日本の中華料理店でももう少し飲んでいただけるのではないだろうかと思っている。

日本で広められないか

白酒と一口にいっても、香り、製法でいくつもの分類に分かれる(と、百度百科の白酒のページに書いてある)。

一昨日、ある中国人と話していたところ、その人も中国の白酒で日本に展開したいものがあると教えてくれた。私も、上に書いた延辺の白酒ブランドは売れると思っている。色々な白酒の中で、日本の空気に、そして日本で食べる中華料理に合うお酒はきっといくつもあるはず。いつか日本に正しく広めてみたい。

といいつつ、お酒はほどほどに!

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