街中で見つけたこと

道案内

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インバウンド観光客の方たちが増え続けています。2024年はコロナ禍前の記録をさらに塗り替えて過去最高になる見込みだそう。あのときは中国人観光客の大波があったせいですが、その中国からの旅行客の回復なしに、です。
 渋谷駅に用があっていったら、ハチ公の像の前で写真を撮る人たちが数十人以上列をつくっていました。なんの列かと思って見ていたら、その先はハチ公だったのです。ブリッゅセルの小便小僧ぐらい、いやそれよりもっと人気じゃないですか。目指せマーライオン、いや自由の女神。

 先日の東京の台風の日、平日の金曜日はお盆期間ということもあったが都心の人手は疎ら。ただ、どうしても大手町に行かねばならない予定があり、正午の待ち合わせのために山手線に乗りました。Xを見ると「こんなに日に出社させる会社はブラック」みたいなことを書いてある人がいるんですが、仕方ない、対面で行かねばならない仕事だって世の中たくさんあるし、お店だってあるし、そもそも物理的に動く社会はそう簡単に止めようがない。リモートでできるお仕事の人はぜひリモートで、でいいでしょう。台風が予測される日に自宅に留まりたい気持ちもわかるけど、この日の東京はそもそも台風の経路も読みにくく、台風を押す高気圧の強さとのニラメッコでした。
 向かう先はやや東京駅と神田駅のやや神田寄り。地図をみて「これは神田駅まで行って降りたほうが雨に振られる時間も短いだろう」と神田駅で降りることに。どうしても確実にその日に行かねばならぬ予定だったため遅れるわけにもいかず、神田駅から目的地までは徒歩7分だという地図のいうことを信じ、一方で電車が遅れるリスクも考慮して、とやると神田駅に着いたのは10時半すぎ。台風が来るという日にパソコンを持ちあるくのも嫌なわけですが、仕方ない、コーヒーでものみながらパソコンをひろげて溜まっているSlackやメールを確認しようとカフェを探します。これまたお盆のせいなのか、はたまた台風のせいなのか、よく立ち寄るPRONTOにはお客さんが5人ぐらい。1階と2階のうち2階の営業は閉めていて、本当にこれそ疎ら。
 約束の時間の30分前ぐらいに神田駅前のPRONTOを出て、時折ざっと降ってくる雨がありながらも最短経路で目的地に。靴はさすがに防水にしようとSALOMONを履いてきたものの、詰まった側溝からあふれる水たまりにきれいに足を突っ込んでしまい防水性能とは関係ないくるぶしのところから水が入ってジ・エンド。靴下がチャプチャプいうやつです。
 まぁそんなこんなで目的は果たし、帰路は地下鉄で帰ろうと大手町駅へ。これまたお盆の影響と台風の影響が読み取れないものの、10人いれば6-7人ぐらいがインバウンド観光客の方たち。こんなに目立つかなと思うぐらいの比率です。遠く日本に旅行まで来られる方たちにとっては台風だと言われても限られた旅程の中では色々とまわられたいでしょう。その日原宿にいっていた家人の話しをきいたらいつもよりさらに増してインバウンドの人たちばかりだったということも聞きました。いや言いたかったことはこの段落のことだけで、台風の話しに寄り道をしすぎました。

 さて、増える日本への観光は日本の経済にとっても素晴らしいことです。この日本の文化を体験していただき、一度来ていただいたのならば二度三度とリピートしていただけるよう、私たち一人ひとりが小さなホスピタリティを積み重ねられるようになりたいところです。「こんなに遠く、ファーーーイーストまでわざわざ来ていただいたんだ、せっかくならばいい体験してほしい」というのが僕のおもいです。
 誰にでもできることの一つは道案内。大きな駅を歩いていれば必ず一組はGoogle Mapsの経路検索で電車の乗り場を探している人がいます。以前は躊躇していたのですが、最近はよほど急いでいない限り声をかけるようにしています。いくら英語のサインが増えたとはいえ漢字圏以外から来た人にとっては日本はほぼ象形文字だらけの国。さっと声をかけ、どこに行きたいのか、何か困っているか聞いて(たいていスマホで経路検索か地図が開かれている)、それを見て乗り場や乗換方法をお伝えし、あとは別れ際に笑顔で良い日を!と言えればもう100点。お互いに母語が英語ではない数のほうが多いわけで、中国語でいけそうなときは中国語、韓国語でいけそうなときは韓国語。あとはとにかく笑顔。

 まだまだインバウンドの方たちは増えていきますからね、そして、経済の観点でももっと増えていただいたほうがいいのです。産業別で考えたら観光をどれぐらい伸ばしていけるかはこれからの日本のものすごく大事なところ。駅のサイン、ナンバリングなどが整っていくのは大前提としても、デジタルで道案内だとかいってもみんなの画面はGoogle Mapsか中国の地図アプリなので何か独自のアプリを入れてねなんてそんな無理スジなことを言っていても良いことはなく、みんなでどんどん声かけていきましょう。はい。

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