先日北京空港で、搭乗前にバスからたまたまAmeco Beijingのメンテナンスセンターに近いところまで移動することがあり、ふと、このAmecoのハンガーの中を見たらユナイテッド航空の777が中で整備中。
Ameco Beijing(Aircraft Maintenance and Engineering Corporation)は、中国国際航空とルフトハンザが60:40で出資している会社で、いわゆる航空機の整備を専門に引き受ける会社です。この機体の横には中国国際航空の737や、ユナイテッド航空の747も見えました。Webサイトによると、ライン整備からC整備までを請け負っていて、737/747/757/767/777は全てC整備までやっているよう。
C整備のような大規模な整備を海外でやることは決して珍しいわけではなく、例えばSwireグループ(キャセイパシフィックなどを展開する企業グループ)が持つHAECOやTAECOというAmecoと同様の整備会社は香港や厦門で同様のサービスを展開しています。日系の航空会社でも(今がどうなっているかは知りませんが)中国の済南にあるSTAECO(山東航空とHAECO、TAECOなどのJV)の整備工場まで737をもっていっているところがあります。また、TAECOやSTAECOなどでは、旅客機を貨物機に改修する作業も引き受けています。
中国での機体整備の一つのメリットはもちろんコストであるといわれていますが、安かろう悪かろうでは困る話。そのため、こうした工場はFAA(米国連邦航空局)、EASA(欧州航空安全機関)などの認定を受け、どの機体であればこの工場で認定整備を受けることができるか、ということが決まっています。
日本の整備の現場は見学ツアーもありますが、中国の整備工場の中、機会があれば見学してみたいな・・・と。