技術的な解析(パケットキャプチャ)はしていないのでどのような技術的な中身であるかは確認していませんが、使えたのでご報告。最近中国で話題になっている「OpenerDNS」。中国語のみですが説明のサイトはこちら(https://code.google.com/p/openerdns/)。PCに設定するDNSのアドレスを「42.120.21.30」にするだけで、中国からFacebookやTwitterにアクセスできるというもの。(手元で確認した限り、Chromeでのみ動作しています)
もともとFacebookやTwitterへのアクセスの遮断はDNSへのポイズニングによって行われてきているので、これを乗り越える必要があるわけですが、DNSの設定だけで実現しているようです。実際、FacebookやTwitterはOK。公式サイトにあるとおりGoogleへの接続は遅いですが、これはおそらく中国の外に出たあとの経路の問題かなと。
単にDNSを変えているだけなので当然といえば当然ですが、接続元のIPアドレスは変わっていないことを確認しました。
Windows のPCからtracerouteを打ってみた結果、上はOpenerDNSの設定をしている状態。正しいIPアドレスに対して接続しようとしています。一方、下の画像は設定をはずしている状態のためポイズニングされており、「あさっての方向」に飛ばされています。
時間がとれたらパケットみておきます。
※どのようにGFWを越えているかは調べていないので、中国内で試す場合の責任については当然ながら各自でお願いします...。
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追記:しばらく様子をみていますが、このサーバ自体が不安定ですね。たまにDNSの応答がなくなる時間帯も。そもそも中国のサーバにこれがホストされている状態のままというも大変不思議です。